転職の理由と目的を切り分ける

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看護師が転職活動をする際によく考えておかなければならないのが、転職理由です。魅力的な求人を見つけて応募したけれど、書類選考あるいは面接試験で不採用になってしまったときは転職理由が原因であることがよくあります。転職活動を始めるときにはまず目的を定めて、それを達成できるような職場を選ぶのが基本です。
その際に考えた目的に即すような形で転職理由を考えて、履歴書に記載したり面接で答えたりしてしまったのが失敗に繋がっていることが少なくありません。転職の目的はあくまで自分にとってのものであり、職場にとって魅力がある内容であるとは限らないので注意が必要です。

希望している転職先が転職理由を聞いている目的は、前向きに働いてくれるかや働き続ける可能性が高いか、職場で役に立つポテンシャルを持っているかといった形で、人材価値を吟味することに他なりません。そのため、職場側の立場になって、魅力のある人材として訴えかけられるように理由を説明する必要があります。
例え、人間関係の問題の解決や給与の向上などが目的であったとしても、それを全面には出さずキャリアアップや自分の経験を活かせる職場探しといった点を理由にして、説明するのが重要です。本音はどうあっても、建前で話をすることが必要になると心得ておく必要があります。転職の目的が理由として適切という場合もありますが、基本的には切り分けて考え、採用されやすい理由を用意しておくことが肝心です。